頭皮の髪の毛が発毛するメカニズムはわかっています。そしてある物質が関係しています。
その物質は人間の体内に存在する物質で、『FGF-7』と呼ばれています。
この発毛にかかわる物質である『FGF-7』の働きの活性すれば、毛髪の促進が出来るという事になります。
その物質を活性化させる作用をもった成分が存在するのをご存じでしょうか?
『アデノシン』に『FGF-7』を活性化させる作用があるのです。
参考文献資料:女性の薄毛とアデノシンによる改善効果
参考文献資料:育毛剤研究の概要とアデノシンの有効性
上記に記載した成分は、薬用育毛剤に配合されている成分です。
『FGF-7』を活性化させる成分を配合している製品を使用することは、育毛対策には重要なことです。
『アデノシン』を配合した製品は下記の通りです。
会社名 | 製品名 |
---|---|
資生堂 | 薬用スカルプトニック アデノゲン |
資生堂 | 発毛促進・育毛剤 薬用アデノゲンEX |
資生堂 | 発毛促進・育毛剤 薬用アデノゲン・グレイシィ |
『FGF-7』と『アデノシン』
『FGF-7』とは
『Fibroblast Growth Factor -7』の略です。
FGF-7の特徴は
『FGF-7』は人間の体内に存在するタンパク質の一種
『FGF-7』は毛乳頭細胞で産出される
『FGF-7』は毛母細胞の増殖を促進させる働きがある
『FGF-7』を産出する場所は?
下記は髪の毛の断面図です。
毛根の下部に毛球があり、発毛に関係する毛母細胞、毛乳頭細胞が存在します。
毛乳頭細胞から『FGF-7』が産出され、毛母細胞の増殖を促進させます。
毛母細胞は毛髪を作っている細胞です。この細胞が細胞分裂を繰り返し毛髪を作り上げていきます。
『拡大図』
このように毛乳頭細胞からFGF-7を産出させることは、毛髪を増やすことになります。
つまりFGF-7を活性化させるのが『アデノシン』という物質になるのです。
『アデノシン』とは
アデノシンは体内に広く存在
血管、腎臓、中枢神経、交感神経、心筋、血球等広く体内に存在し作用する
アデノシンは核酸(RNA、DNA)を構成するヌクレオチドの1つ
アデニンとリボースからなるヌクレオチドの一種
人間の体内ATP等の1部としてエネルギー輸送にかかわる
『アデノシン』の毛成長作用のメカニズム
アデノシン受容体は毛乳頭細胞表面に4種類存在する
4種類の中のA2b受容体をアデノシンが刺激する
cAMPを介して発毛促進因子『FGF-7』を産出させる
毛乳頭細胞から産出した『FGF-7』が毛母細胞に作用する
毛母細胞が発毛を促進し、毛髪を太く長く育毛する
アデノシンを配合した育毛製品
薬用スカルプトニック アデノゲン
薬用アデノゲンEX |
株式会社 資生堂 |
130g |
2,420円(税込) |
備考:2016年2月発売、無香料 |
発毛促進・育毛剤 薬用アデノゲンEX
薬用アデノゲンEX |
株式会社 資生堂 |
150ml |
7,150円(税込) |
備考:2015年2月発売、無香料、50ml(2,420円)、300ml(11,000円)税込 |
発毛促進・育毛剤 薬用アデノゲン・グレイシィ(女性用)
薬用アデノゲン グレイシィ |
株式会社 資生堂 |
150ml |
7,150円(税込) |
備考:2008年8月発売、 無香料 |
まとめ
アデノシンは資生堂の特許成分
アデノシンは実験検証により安全性、安定性に問題がなかったことにより厚生労働省から新規医薬部外品有効成分として承認されています。
アデノシンを育毛製品に使用しているのは資生堂だけです。理由は資生堂が特許を持っているからです。
アデノシンは、毛乳頭細胞の受容体を刺激して発毛促進因子FGF-7を産出させ毛髪の成長を促進させる
アデノシンは体内に存在する物質
アデノシンを使用している育毛製品は資生堂だけ
アデノシンは資生堂の特許成分
資生堂は3種類の育毛剤を販売