
髪を洗った後ドライヤーで髪を乾かすと思いますが、抜け毛が多いと気になりますよね。
そんな時に使うのが、育毛スプレーだと思います。使うたびに爽快感があって気持ちが良いのですが、発毛しているのか気になるところです。
私は今まで何気なく色々な種類の育毛スプレーを使ってみましたが成分はあまり気にしませんでした。
そこで今回薬用育毛スプレーで発毛するのかどうか気になったので、どのような成分がはいっているか4製品を調べてみました。
育毛スプレーとは
育毛の定義
育毛剤は現在ある毛髪の成長を促す事や脱毛しないように予防する事を目的とした製品です。医薬部外品や化粧品扱いが多いです。
発毛剤との違い
発毛剤は脱毛した部分から新しく発毛させる事を目的とした製品です。医薬品に指定されたものが多いです。
分類
育毛剤や発毛剤には医薬品、医薬部外品、化粧品と記載されているものがあります。
- 医薬品は厚生労働省から配合されている有効成分効果が認められているもので病気の治療を目的とした薬。
- 医薬部外品は医薬品に準ずるものです。厚生労働省によって効果効能が確認されており作用が穏やかで副作用の少ないもの。医薬品に比べると低濃度で病気の防止を目的としている。
- 化粧品は厚生労働省の認可が不要。医薬部外品よりもさらに効果が穏やかになっているもの。成分は配合比率の大きい物から順番に表記するという決まりがあります。
育毛剤の効果
どのような効果がある?
- 菌の繁殖や頭皮の炎症を抑えることで、脱毛を予防する。
- 血行を良くして毛乳頭への栄養補給を増やし、毛髪の成長を促す。
- 保湿成分によって頭皮乾燥を防ぎ、育毛環境を整える。
- 毛母毛根細胞に働きかけて新陳代謝を促し、育毛を助ける。

薬用育毛スプレー 4製品の成分は?
モウガインセント薬用育毛トニック 無香料
![]() | モウガインセント 薬用育毛トニック 無香料(180g)バスクリン BATHCLIN |

商品名:インセント薬用育毛トニック 無香料
製造販売:株式会社バスクリン
成分名 | 効果 |
---|---|
①ショウキョウエキス | 別名はショウガ根茎エキス。ショウガ科植物ショウガの根茎から得られるエキス。抗菌作用、血行促進作用、育毛作用、抗老化作用、抗酸化作用、頭皮や髪の保湿作用、メントールの効果を持続させる効果あり。 |
②センブリエキス | リンドウ科センブリから抽出して作られるエキス。室町時代からある胃腸薬。抗酸化作用、消炎鎮痛作用、血行促進や育毛作用がある。 |
③シメン-5-オール | 別名はイソプロピルメチルフェノール。殺菌作用、抗菌作用。 |
④DME | 別名はジメチルエーテル。メタノールから生成されるエーテル。噴射剤として使用。 |
⑤無水エタノール | 純度は99.5%以上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。抗菌防腐の目的もある。 |
⑥アルギニン | 塩基性アミノ酸であり、体内で合成される非必須アミノ酸。皮膚や髪の保湿作用、Ph調整作用、毛髪修復作用、成長ホルモン分泌促進作用。 |
⑦ニンジンエキス | 別名はオタネニンジン(朝鮮人参、高麗人参)。ウコギ科植物オタネニンジンの根から抽出したエキス。新陳代謝促進作用、血行促進作用、抗シワ作用、保湿作用、育毛作用。 |
⑧ハッカ油 | シソ科植物ハッカを水蒸気蒸留して得られる精油。殺菌、抗菌作用。清涼感。 |
⑨メントール | 別名はl-メントール。植物のハッカに多く含まれる成分で清涼感が強い成分。約26℃で冷刺激受容体に作用して、より高い温度でも冷たく感じさせる効果あり。鎮静作用、消炎作用。 |
⑩エタノール | 純度は95.1%-95.6%上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。抗菌防腐の目的もある。 |
⑪BG | 別名はブチレングリコール。吸水性が高く角質層の柔軟化および保湿作用がある。乾燥肌に効果。グリセリンに比べてべたつきが少ない。強くはないが抗菌性もある。 |
⑫DIPA | 別名はジイソプロパノールアミン。ph調整剤。中和剤等。 |
⑬エデト酸塩 | 別名EDTA。キレート作用。変臭や変色防止としての働きと洗浄力の低下防止、化粧品の安定を目的とする。 |
⑭粘度調整剤 | 成分が頭皮に定着するように粘り気を持たせる為。 |
柳屋 薬用フレッシュトニック柑橘EX


商品名:柳屋 薬用フレッシュトニック柑橘EX
製造販売:株式会社柳屋本店
成分:
- 酢酸トコフェロール
- グリチルリチン酸2K
- センブリエキス
- メントール
- ユズエキス
- オレンジエキス
- レモンエキス
- グレープフルーツエキス
- POE硬化ヒマシ油
- BG
- pH調整剤
- エタノール
- DME
- LPG
成分名 | 効果 |
---|---|
①酢酸トコフェロール | 人工的に作られた脂溶性の合成ビタミンE誘導体。製品自体の酸化防止剤。頭皮に対しても抗酸化作用と血行促進作用がある。 |
②グリチルリチン酸2K | 別名はグリチルリチン酸ジカリウム。マメ科植物カンゾウの根茎から抽出して得られるグリチルリチン酸にカリウムを結合させたもの。抗炎症成分、抗アレルギー作用。 |
③センブリエキス | リンドウ科センブリから抽出して作られるエキス。室町時代からある胃腸薬。抗酸化作用、消炎鎮痛作用、血行促進や育毛作用がある。 |
④メントール | 別名はl-メントール。植物のハッカに多く含まれる成分で清涼感が強い成分。約26℃で冷刺激受容体に作用して、より高い温度でも冷たく感じさせる効果あり。鎮静作用、消炎作用。 |
⑤ユズエキス | ミカン科ユズの果実から抽出したエキス。保湿効果、血行促進効果、角質剥離効果。髪のダメージ補修効果。 |
⑥オレンジエキス | ミカン科オレンジの果実から抽出して得られるエキス。保湿効果、収れん作用、皮膚活性作用、皮膚柔軟化作用。 |
⑦レモンエキス | ミカン科レモンの果実から抽出して得られるエキス。保湿効果、収れん作用、皮膚活性作用、皮膚柔軟化作用。 |
⑧グレープフルーツエキス | ミカン科グレープフルーツの果実から抽出したエキス。皮膚の保湿効果、収れん作用、バリア機能改善効果。抗菌作用。 |
⑨POE硬化ヒマシ油 | POEは(ポリオキシエチレン)の略。天然ヒマシ油から作られる。非イオン界面活性剤。製品の有効成分を溶解して分散させる目的で使用。 |
⑩BG | 別名はブチレングリコール。吸水性が高く角質層の柔軟化および保湿作用がある。乾燥肌に効果。グリセリンに比べてべたつきが少ない。強くはないが抗菌性もある。 |
⑪pH調整剤 | 化粧品のPHを調整するときの原料。Phを一定に保つことで製品そのものの分離や劣化を防ぐ。 |
⑫エタノール | 純度は95.1%-95.6%上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。抗菌防腐の目的もある。 |
⑬DME | 別名はジメチルエーテル。メタノールから生成されるエーテル。噴射剤として使用。 |
⑭LPG | プロパン、ブタン、ペンタンなどの化合物で圧力をかけると液体に、室温では気体になる性質の液化ガス。噴射剤として使用。 |

サクセス 薬用育毛トニック スプラッシュシトラス


商品名:サクセス 薬用育毛トニック スプラッシュシトラス
製造販売:花王
成分:
- トランス-3,4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン
- ニコチン酸アミド
- ピロクトン オラミン
- エタノール
- 水
- 二酸化炭素
- ユーカリエキス
- BG
- メントール
- N-プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体液(30%)
- 無水エタノール
- トウガラシエキス
- dl-カンフル
- 乳酸
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース
- DPG
- イソノナン酸イソノニル
- 香料
成分名 | 効果 |
---|---|
①トランス-3、4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン | 別名はt-フラバノン。髪の成長促進作用、細胞増殖作用、髪の毛が抜けにくくする接着促進作用。 |
②ニコチン酸アミド | 別名はナイアシンアミド。ビタミンB₃(ナイアシン)のアミド。血行促進作用、抗しわ作用、色素沈着抑制作用、抗炎症作用。 |
③ピロクトン オラミン | 別名はオクトピロックス。皮膚糸状菌、酵母、カビ、グラム陽性菌、グラム陰性菌に殺菌効果。幅広いph領域で抗菌効果。皮脂の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑える抗酸化作用もあり。 |
④エタノール | 純度は95.1%-95.6%上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。抗菌防腐の目的もある。 |
⑤水 | 医薬部外品では精製水の事をさす。ろ過やイオン交換で不純物を取り除いた水。様々な水溶性物質を溶かし込むために最も汎用されている溶媒。 |
⑥二酸化炭素 | 別名はCO2。血行促進作用、噴射剤のガスとして使用。 |
⑦ユーカリエキス | ユーカリの葉から抽出して得られるエキス。抗菌作用、収れん作用、保湿作用、血行促進作用、皮膚のバリア機能向上、毛髪保護差作用。 |
⑧BG | 別名はブチレングリコール。吸水性が高く角質層の柔軟化および保湿作用がある。乾燥肌に効果。グリセリンに比べてべたつきが少ない。強くはないが抗菌性もある。 |
⑨メントール | 別名はl-メントール。植物のハッカに多く含まれる成分で清涼感が強い成分。約26℃で冷刺激受容体に作用して、より高い温度でも冷たく感じさせる効果あり。鎮静作用、消炎作用。 |
⑩N-プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体液(30%) | 毛髪保護剤。使用した時の製品の均一化作用を目的とする。 |
⑪無水エタノール | 純度は99.5%以上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。高い吸湿性と保水性をもっているため化粧品に汎用されている保湿剤。防腐の目的もある。 |
⑫トウガラシエキス | トウガラシ果実から抽出して得られるエキス。血行促進作用、温感作用、育毛作用、抗老化作用、色素沈着抑制作用。 |
⑬dl-カンフル | 別名は樟脳(しょうのう)。クスノキから水蒸気蒸留法で抽出されたもの。血行促進作用、鎮痛消炎作用、清涼感、毛根の活性作用、かゆみ防止作用。 |
⑭乳酸 | ヒドロキシ酸の一つに分類される水溶性の有機化合物。収れん作用、Ph調整作用、角質剥離作用。 |
⑮ヒドロキシプロピルメチルセルロース | セルロースの水酸基の一部をメトキシ基に置換し、さらにヒドロキシプロピル基を導入した水溶性の高分子化合物。化粧品に粘性を持たせる目的。安全性は高い。 |
⑯DPG | 別名はジプロピレングリコール 。プロピレングリコールを脱水縮合して得られる多価アルコール。ブチレングリコールと同様の性質を持つ。吸水性が高く角質層の柔軟化および保湿作用がある。乾燥肌に効果。製品の抗菌防腐作用。 |
⑰イソノナン酸イソノニル | イソノナン酸とイソノニルアルコールのエステル油。べたつきが少なくエモリエント剤として使用。乾燥防止作用、保湿作用。 |
⑱香料 | 化粧品に香りをつけるため配合される微量成分の総称。食品以外のものに添加するものをフレグランス、食品に添加するものをフレーバーという。 |
薬用育毛トニック フレッシュリアップ
商品名:薬用育毛トニック フレッシュリアップ
製造販売:大正製薬
区分:医薬部外品
ホームページ:https://www.catalog-taisho.com/05721.php
成分:
- センブリ抽出液
- パントテニールエチルエーテル
- 酢酸トコフェロール
- 延命草エキス-1
- メントール
- ハッカ油
- ユーカリ油
- ウイキョウ油
- ホホバアルコール
- BG
- POE水添ヒマシ油
- フェノキシエタノール
- エタノール
- 水
- DME
- 二酸化炭素
- pH調整剤
成分名 | 効果 |
---|---|
①センブリ抽出液 | リンドウ科植物センブリから抽出して作られるエキス。室町時代からある胃腸薬。抗酸化作用、消炎鎮痛作用、血行促進や育毛作用がある。 |
②パントテニールエチルエーテル | パンテノール(ビタミンB5誘導体)とエタノールのエーテル。抗炎症作用、保湿作用、細胞増殖促進作用。 |
③酢酸トコフェロール | ビタミンEと酢酸のエステル。ビタミンE誘導体。血行促進作用、抗酸化作用。 |
④延命草エキス-1 | シソ科植物であるヒキオコシの茎や葉から抽出されたエキス。抗菌作用、抗酸化作用、血行促進作用、抗白髪作用、色素沈着抑制作用、保湿作用。 |
⑤メントール | 別名はl-メントール。植物のハッカに多く含まれる成分で清涼感が強い成分。約26℃で冷刺激受容体に作用して、より高い温度でも冷たく感じさせる効果あり。鎮静作用、消炎作用。 |
⑥ハッカ油 | ハッカを水蒸気蒸留して得られる精油。殺菌、抗菌作用。清涼感。 |
⑦ユーカリ油 | ユーカリの葉から水蒸気蒸留して得られる精油。殺菌、抗菌作用、血行促進作用、収れん作用、毛髪保護作用、保湿作用、抗しわ作用。 |
⑧ウイキョウ油 | ウイキョウの果実から水蒸気蒸留して得られる精油。抗老化作用、傷の治癒促進作用、抗菌作用、抗酸化作用、抗炎症作用、血行促進作用、防腐作用。 |
⑨ホホバアルコール | ホホバ種子油をケン化して得られるアルコール画分。皮膚コンディション剤。親油性増粘剤。保湿作用、紫外線防止作用。 |
⑩BG | 別名はブチレングリコール。吸水性が高く角質層の柔軟化および保湿作用がある。乾燥肌に効果。グリセリンに比べてべたつきが少ない。強くはないが抗菌性もある。 |
⑪POE水添ヒマシ油 | 植物のヒマシ種子から抽出される非イオン性界面活性剤。育毛成分を安定させるために使用。有効成分を溶解して分散させる。 |
⑫フェノキシエタノール | グラム陰性菌に対する抗菌・防腐作用。製品自体、菌が増殖しないようにする為。防腐剤。化粧品等に多く使用される。皮膚刺激性、アレルギー性はほとんど無し。 |
⑬エタノール | 純度は95.1%-95.6%上。抽出溶媒目的。揮発性による清涼作用。抗菌防腐の目的もある。 |
⑮水 | 医薬部外品では精製水の事をさす。ろ過やイオン交換で不純物を取り除いた水。様々な水溶性物質を溶かし込むために最も汎用されている溶媒。 |
⑯DME | 別名はジメチルエーテル。メタノールから生成されるエーテル。噴射剤として使用。 |
⑰二酸化炭素 | 別名はCO2。血行促進作用、噴射剤のガスとして使用。 |
⑱pH調整剤 | 化粧品のPHを調整するときの原料。Phを一定に保つことで製品そのものの分離や劣化を防ぐ。 |

まとめ
育毛スプレー4製品の成分を記載してみました。
育毛剤は、発毛を目的とするものではなく脱毛の防止や髪の育成を目的としていることがわかりました。育毛剤では発毛はしないのですね。
そのために頭皮を清潔な正常状態にすること、毛根細胞等に栄養や新陳代謝を促して髪の毛を守る為に、たくさんの成分が入っているのですね。
それらの成分を効果的に発揮する為には、頭皮の汚れをきれいしてから実施するのがよいといわれています。
再度育毛剤の目的を下記に記載しますね。
- 菌の繁殖や頭皮の炎症を抑えることで、脱毛を予防。
- 血行良くして毛乳頭への栄養補給を増やし、毛髪の成長を促す。
- 保湿成分によって頭皮乾燥を防ぎ、育毛環境を整える。
- 毛母、毛根細胞に働きかけて新陳代謝を促し、育毛を助ける。