
暑い季節がやってきますね。この時期は汗をかきやすい時でもあります。
そうなると、においが気になる季節でもありますよね。電車やお店、人の目は気になるものです。他人のにおいも気になるところです。
気になるところと言えば、脇のにおいですよね。これは自分でも気づくものなので、他人にどう思われるかが非常に怖いと思います。
日によっても、においの強さも違ったりするときもありませんか?
今回は、そんな気になる脇のにおいの対策についてお話しをしますね。
わきの臭いの原因
まず最初に何故わきが臭くなるのかを解明していきましょう。
なぜ脇が臭くなるのかの原因を知ることは、何かしらの対応をするうえで非常に大事なことですよね。
下記に、においの原因とどのような対応策があるかについてご説明したいと思います。
常在菌の問題
人間には体に常在菌というものが住んでいます。つまり共生しているんですね。
人間の場所によって、常在菌が多い箇所、少ない箇所があります。
基本的に、菌は高温多湿なところをを好みます。もちろん菌のエサも豊富にあるところは当然たくさん存在することになります。
脇の部分はどうでしょうか。
もうおわかりですよね。脇の下は他の部位より蒸れやすいです。
ということは、雑菌が増えやすい、臭いが出やすい箇所という事になりますよね。
人間の体には、たくさんの種類の常在菌が共生していますが、その菌がある箇所では多くなったり少なったりする事で、バランスがくずれ臭いを発生させる要因ともなっています。
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基本的に菌は、高温多湿を好む。
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常在菌は人間の体に共生している
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常在菌の数のバランスが重要
臭いの原因
脇の下には、大きく2つの汗腺があります。
『エクリン線』と『アポクリン線』です。
エクリン線
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エクリン線は体温調節の役割を持っており、運動した時や暑い時に汗の分泌が盛んになります。体の全身に分布している汗腺です。
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エクリン酸から分泌される汗は、99%が水分で、残りは塩分といった構成となっています。状態はさらさらしていおりほぼ無臭です。
アポクリン線
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アポクリン線は緊張した時などに分泌がされる汗腺です。毛穴に付随している汗腺で、脇の下などの特定の部位に分布しています。
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アポクリン線から分泌される汗は、タンパク質、脂質、アンモニア、ピルビン酸といったものを含む乳白色または黄色がかった色をしています。
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アポクリン線からでる汗は栄養豊富なため、菌にとっては繁殖する絶好の部位と言えるでしょう。
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つまりアポクリン線からでる汗が、脇の下がにおう原因の元と言えます。
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わきが体質の人は、欧米では約80%の割合であるのに対して日本人は約10%前後となっています。遺伝的な要素が大きいと言われています。
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違う見方をすれば、わきが体質の人は欧米では問題にはならないけれど、日本では、目立ってしまい悩む人が多いということになります。

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脇の下にはエクリン線とアポクリン線がある
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脇のにおいに原因となるのはアポクリン線
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アポクリン線から出る物質が雑菌のエサとなり臭いを発生
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わきが体質の人は日本人でおおよそ10%前後
常在菌の種類
人間の体には常在菌というものが住んでいるといことは上記に記載しました。
全ての菌が臭いを発生させるわけではなくにおいを抑える菌もいるのです。
その菌が多くなったり少なったりする事で、バランスがくずれ臭いを発生させる要因となってしまうことがあるのです。
脇の下の場合も同じことなのです。
- 脇の下には、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、ジフテロイド菌等がいます。
- においを生み出す菌の中で有名なのが、黄色ブドウ球菌、ジフテロイド菌です。
人によって菌が違ったりするとにおいも違いが出てきます。
表皮ブドウ球菌はにおいを抑える菌なのですが、なんかしらの要因で数のバランスがくずれてしまい、黄色ブドウ球菌、ジフテロイド菌が増えてしまうとくさい臭いが発生してしまいます。
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菌のバランスがくずれると臭いを発生する
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においを抑ええる菌とそうでない菌がいる
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黄色ブドウ球菌、ジフテロイド菌が臭いを発生させる
においの成分
ジフテロイド菌はカプリン酸、ジメチルクラソンを黄色ブドウ球菌はアンモニウム、硫化水素というにおいの原因物質を生産します。
たとえが難しいですが、香辛料とか、チーズのようなつんとする臭いですね。
ちなみに、重度のわきが体質の人はジフテロイド菌が多く、軽度の人は黄色ブドウ球菌の割合が多い傾向にあるようです。
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ジフテロイド菌はカプリン酸、ジメチルクラソンというくさい物質を生産
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黄色ブドウ球菌はアンモニウム、硫化水素というくさい物質を生産
臭わないようにするための対策
食生活を変える
肉やバター等の動物性の脂肪は、皮脂腺やアポクリン線のはたらきを活発化させます。皮脂の分泌をなるべく少なくするように、食事の内容を変えていきましょう。
例えば、ビタミンC,E等の抗酸化作用のある食品、ポリフェノールが多い食品などです。
ビタミンCを多く含む食品 |
ビタミンEを多く含む食品 |
ポリフェノールを多く含む食品 |
ブロッコリー |
ほうれん草 |
ブロッコリー |
パセリ |
かぼちゃ |
パセリ |
海藻類 |
魚類 |
たまねぎ |
柑橘類 |
ナッツ類 |
果物類 |
ニコチンやアルコールもアポクリン線を刺激するので控えましょう。
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肉などの動物性脂肪の食事は避け、バランスの良い野菜中心の食事にする
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たばこやお酒も控えること
適度な運動
1日30分程度の軽めの有酸素運動をしましょう。
理由は、運動をすることによって汗が出ますが、汗が出る時に、アポクリン線内の汚れを浮き上がらせ外に排出させることによって、臭いを改善する効果が期待できます。
運動の種類は、ウオーキング、サイクリング、水泳などです。
わき毛の処理
わき毛が多いとそれ応じて臭いも強くなるので、安全カミソリで剃って処理しましょう。
またわき毛を抜くことはアポクリン線を刺激してしまうので避ける方がいいでしょう。
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1日30分程度の有酸素運動で汗をかく
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わき毛は安全カミソリで処理
わきを洗う時の注意
体の洗い方は、優しく洗う事、ボディソープはなるべく泡立てる事が重要です。
ごしごし洗ったりする強い刺激はアポクリン線を刺激してしまうのでNGです。
なぜならば刺激を与えるとにおいの元になる皮脂が大量に分泌されてしますからです。
ボディソープも洗浄力が強くないもので、保湿効果の高いものを使用しましょう。
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ボディソープは泡立てて優しく洗う事
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ボディソープは洗浄力が強くないもので保湿効果のあるものを選択
適度な睡眠
睡眠が足りなかったりすると自律神経の乱れによりホルモンバランスや新陳代謝が悪くなり、皮脂が過剰に出る場合があります。
新陳代謝が悪くなると、老廃物が汗を出にくくする為に肌が乾燥するため、皮脂が過剰に分泌される要因となるのです。
睡眠は非常に大事なことです。最低でも6時間以上の睡眠時間の確保をしましょう。
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睡眠をとることはホルモン分泌を安定させる
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6時間以上の睡眠の確保が大事
制汗スプレーを使う
制汗スプレーには、殺菌成分が入っているため雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。また本来分泌されるはずの汗の分泌を抑制する成分もはいっています。
商品もたくさんあるので、自分にあった商品を選ぶことが重要です。
制汗スプレー使用する時のタイミング
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体が清潔なとき
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出かける前
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臭いが気になるとき
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制汗スプレーには汗や菌の増殖を防ぐ成分が入っている
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制汗スプレーの商品は自分に合ったものを選ぶこと
まとめ
脇のにおいを防ぐための対策
臭いは人間に共生している常在菌の影響が大きいということがわかりました。
常在菌のエサも人間が知らない間に供給していたんですね。
原因がわかれば対応もできるとういう事です。
下記に対策をまとめてみました。
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野菜中心のバランスの取れた食生活
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適度な有酸素運動
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脇を洗う時は優しく
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適度な睡眠時間
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制汗スプレーの使用



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